水先艇乗組員の仕事
水先人の命を守りその使命を支える仕事
伊良湖パイロットボートの事業である水先人送迎は伊勢湾の湾口部において乗下船するパイロットを送迎する業務です。
パイロットボート乗組員の仕事内容には船を操縦する船長としての仕事以外にも、メンテナンス・救助訓練など多岐にわたります。
「水先艇乗組員の仕事」では船長の仕事の流れを追って仕事内容の紹介をいたします。
水先人の命を守りその使命を支える仕事
伊良湖パイロットボートの事業である水先人送迎は伊勢湾の湾口部において乗下船するパイロットを送迎する業務です。
パイロットボート乗組員の仕事内容には船を操縦する船長としての仕事以外にも、メンテナンス・救助訓練など多岐にわたります。
「水先艇乗組員の仕事」では船長の仕事の流れを追って仕事内容の紹介をいたします。
水先艇(パイロットボート)の師崎港基地へ出勤します。
師崎港より直接湾口部へ向かう場合と、一旦、渥美半島先端の伊良湖港(中継基地)へ向かう場合の2通りがあります。
師崎港 パイロットボート基地
出港前に船の整備点検を行い、機械に異常がないかを確認します。
また、操舵室の操縦装置のチェックも行い、水先人が乗船する大型船の予定と、これに合わせた水先艇の配船を確認します。
エンジンルームの点検
操縦装置の点検
船のエンジンを暖めるための暖機運転を行います。
その間に船の主要な部分や救命設備等の点検をし、異常がないことを確認します。
救命器具の点検
出港準備作業
パイロットボートのエンジンが暖まり、水先人の乗船が完了したらいよいよ基地からの出港となります。
スケジュールによっては、一度に複数人の水先人が乗船することがあります。
水先人を乗せて出港
いかなる天候であっても安全に水先人を大型船まで送り届けるように慎重に操船し、大型船を目指し2人体制にてパイロットステーション(大型船への乗船ポイント)へと向かいます。
パイロットボートの操船
大型船を目指し2人体制にて操船
大型船と連絡をとり、水先人の乗船方法等の確認を行います。
大型船に近づき、パイロットラダー(水先人が大型船に乗込むためのハシゴ)にアプローチしていきます。
無線で乗船方法等を確認
風浪やうねりを大型船の船体で遮りながら後方から接近
パイロットラダーにアプローチ
大型船に横付けし、水先人の乗船をサポートします。
水先人の乗船完了後は、一度に複数の水先人の送迎を行う場合もあるため、次の船舶へ向かう事もあります。
大型船にパイロットボートを横付け
パイロットラダーで大型船へ
全ての水先人の乗船が完了したら、大型船から離れ基地へ帰投します。
帰投時の操縦は新人訓練のために交代で行う場合もあります。
水先人の乗船を終え大型船から離れる
基地への帰港
基地へ帰港しパイロットボートを係留します。
伊勢三河湾を入出航する船舶のうち水先人を必要とする船舶は、平均して1日20~30隻ほどあり、水先人を送迎した後は次の業務のための出港に備えます。
※水先艇の日常的なメインテナンスやオイル交換なども大切な業務です。
パイロットボートを係留
伊良湖港 パイロットボート基地
水先人や乗組員が誤って海に落ちた場合を想定して救助訓練を行っております。
実際に起こる事態を想定して海面からの救助活動を始め、人工呼吸やAEDの操作方法などさまざまな角度から、不測の事態を想定した訓練をおこなっております。